旅, 連載企画2023年12月08日

空港時間を楽しむ ― 阿蘇くまもと空港

「阿蘇くまもと空港」の愛称で知られる同空港は、今年3月に新旅客ターミナルビルが開業したばかりで、熊本のグルメや土産物を取りそろえた搭乗待合エリアを満喫したい。保安検査を受けた旅客のみ利用でき、搭乗ゲートまでの距離が近いため、出発時間ぎりぎりまで食事やショッピングを楽しめるのが魅力だ。
搭乗待合エリアには、熊本らしい26店舗が並んでいる。「馬肉料理　菅乃屋」は、馬肉の濃厚なうまみたっぷりの「馬ヒレのレアステーキ丼」「馬刺しうまトロ高菜巻き」を提供。「鮨　福伸」では、熊本・天草近海で水揚げされた地魚のすしをカウンター席にて食べられる。刺身は熊本の地酒と組み合わせれば絶品だ。

馬肉料理　菅乃屋

熊本が誇る食文化・馬肉料理の老舗。「馬ヒレのレアステーキ丼」や「馬刺しうまトロ高菜巻き」「馬スジたっぷりカレー」といったメニューがあり、さまざまな調理法で馬肉の部位ごとのおいしさを引き出している。

電話番号	096-285-1665
営業時間	11:00 ～20:00

鮨　福伸

熊本・天草にある行列店の味を空港で堪能できる。熟練した腕前の職人による「おまかせ握り　八貫　上」が人気。天草近海どれの新鮮な地魚を味わいたいなら、うまみが凝縮した天草鯛やヒラメなど４貫の「天草づくし」もある。

電話番号	096-201-5056
営業時間	10:00～20:00（カウンター席11:00 ～）

お店のコラボレーションを楽しめる場所も。「お酒の美術館」の座席では、周りの店舗からテイクアウトした料理を、好みのカクテルやウイスキーなどと共に堪能できる。「阿蘇の逸品」のテイクアウトメニュー「あか牛BLTサンド」は、熊本・阿蘇の雄大な自然の中で育ったあか牛100％のパテや県産野菜などをバンズに挟んだ、食べ応えのある一品でお薦めだ。このほか、滑走路に面したオープンスペースでソファー席に座り、「TEA　STAND　Tsuguto、」のお茶やおむすび、熊本名物「いきなり団子」でほっとひと息、といった過ごし方もいい。
2016年の熊本地震での被災を機に、生まれ変わった阿蘇くまもと空港。話題のニュースポットで、旅の最後に熊本の〝美味しい〞を味わい尽くしたい。