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銀座の顔 日本のおもてなし

1932(昭和7)年、服部時計店としてネオ・ルネッサンス様式の現在の建物が竣工。90年の時を経て2022年6月、長年親しまれてきた「和光本館」から「SEIKO HOUSE GINZA」に改称。その正面の『ショーウインドウ』は竣工当時から街を彩ってきた「銀座の顔」。いつも私たちを心地よく出迎えてくれる〝おもてなし〞の象徴だ。

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どんな瞬と間きでも
心地良く出迎えてくれる
銀座の芸術

SEIKO HOUSE GINZA /和光の「ショーウインドウ」の一貫した方針は「銀座を訪れる全ての人々をもてなす」こと。商品の宣伝に終始する「ショーウインドウ」が多いなか、ここは「人を思い、もてなす」気持ちに溢れている。70 年の歴史の間には「9.11」同時多発テロや東日本大震災など多くの悲しい出来事が起きている。しかし、そんな時は人々の気持ちに寄り添った表現で出迎えてくれた。そう、いつも「銀座の顔」は慈愛溢れるおもてなしなのだ。

「表」

2022年8月18日 ~ 2022年9月14日
2022年は建物が竣工つまり時計塔が誕生して90周年という節目の年。建築物としての緻密な意匠を改めて伝えることを目的に、普段私たちがじっくり見ることのない7階・6階の窓の美しいモチーフとバックの最新モデルとの共演。

華やぐ季節美味しい食事の待ち合わせはあの「ショーウインドウ」で

「泳」

2023年4月20日 ~ 2023年5月24日
生命力の強さを表す「鯉のぼり」。“健やかな成長”など人々の願いの象徴として創られた作品。左のブルーの時計塔の避雷針によって銀座の屋上で元気にはためく様子が表現されている。

泳

「浪」

2021年5月27日 ~ 2021年7月21日
モチーフは葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。困難の向こうにある希望、自然との共存などをテーマに創られた作品。前の作品で使用したステンレス枠と金属メッシュを再利用したサステナブルな取り組みでもある。

浪

「杢」

2022年10月11日 ~ 2022年11月2日
段ボールを手作業でカットして「ショーウインドウ」70年の歴史を刻んできた時の美しい断面を表現。再利用可能な段ボールを使用することによって循環型社会への関心を喚起するとともにファッションを楽しむ高揚感を表した作品。

杢

「望」

2022年12月26日 ~ 2023年1月11日
干支の兎と満月をモチーフとした新年らしい縁起の良い作品。新年とともに3D映像の兎が自由に飛び回り祝賀を演出。スマホと連動した「希望のうさみくじ」は多くの人々が視聴したという。兎は彫刻家・小黒アリサさんによる木彫作品が原型。

望

「螺」

2023年5月25日 ~ 2023年7月12日
3次元曲線の一種「螺旋」。自然が生み出した巻貝の「螺旋」の美しさをモチーフした作品。夏らしく軽やかな浮遊感のある巻貝は、夜には蛍光色に光りまるで海中にいるような錯覚に。街に涼をもたらした作品。

螺

20年以上にわたり、これらの『ショーウインドウ』を手がけてきた株式会社和光のデザイン部・部長の武蔵淳さんは、銀座の街を歩き、その空気を感じながらアイディアを考えることが多いという。コロナ禍を経てリアルな出会いの大切さに気付いた私たちへの提案は「この場所でしか出会えない事を大切にしたい」と語っている。街に賑わいが戻り、これまで以上に多様な人々が行き交う銀座四丁目の交差点。食事の前はあの『ショーウインドウ』で待ち合わせ。華やかな街並みを愉しみ、さあ、美味しい食事を食べに行こう。

SEIKO HOUSE GINZA/和光
せいこー はうす ぎんざ/わこう

電話03-3562-2111(和光代表)
住所東京都中央区銀座4-5-11
営業時間11:00-19:00 
年末年始