東京スローリー

街に愛されてきた〝八丁目の洋食〞 ― レストラン YAMAGATA

1924(大正13)年創業、間もなく100年を迎える洋食レストラン。かつて銀座界隈には新聞社(読売や朝日など)や出版社(文藝春秋など)などがあり、現在よりも働く人が多い街であった。 「平成元年にこのビルで営業を始めましたが、同じ場所にあった木造3階建ての時代には出前もやっておりました」 と話す三代目のご主人・シェフの山形直之さん。昼は近隣のオフィス、夜は開店前のクラブからの注文電話が鳴り止まなかったという。 人気のメニューは挽肉のジューシーな美味しさを愉しめる『メンチカツ』。ソースをかけずにいただいても肉の旨みだけで十分に美味しいと評価の高い一品だ。

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常連客のお目当ては日替わりのランチメニュー。特にハヤシライスは人気が高いという
特注の清水焼の器で供されたオードブル『ホタテ貝の粒マスタードソース』

お店のあるビルが建つ場所には、かつては洋品店やお好み焼き屋、バーなどが立ち並び、昭和〜平成のバブル期の工事だった為3年ほど営業できなかったという「その時、働いた厨房で和食や中華の料理人たちに出会い大変勉強になった」と語るご主人。理系の大学で学びエンジニアを目指したこともあるご主人の探求心によって祖父の代から受け継いだ〝洋食〞をアップデート出来た良い機会だったのかもしれない。そして令和の今、30年以上通う常連客も多いという。夜の繁華街として〝日本一〞と言われる銀座八丁目エリア。そこで働く人、通う人に供される良心的な価格の美味しい食事。『レストラン YAMAGATA』が100年近く愛された理由は「そんな特別な街での日常的な幸せ」であったのではないだろうか。 
そして今日も八丁目に関わる様々な人々に〝幸せ〞を提供している。

ご主人の知人の窯元から購入した清水焼のコレクション
学生時代ヨット部だったというご主人。後ろの絵画は画家の妹さんの作品
先代の知人だった出光美術館の元副館長がセレクトしたという絵画が飾られた落ち着いた店内

レストランYAMAGATA

れすとらんやまがた
電話番号03-3575-1553
住所東京都中央区銀座8-5-1 G8ビル2階 
営業時間火-金11:30-14:30 17:30-21:30 
土11:30-15:00
休業日日祝月