東京スローリー

変えずに変える「ふだんの美味しさ」 ― 蛇の市本店

 1889(明治22)年に『蛇の目寿司』として創業。長年「むろまち小路」の「蛇の市」さんで愛されてきたが2020年に現在の場所に移転。

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常連客に加え新しい顧客も増え、現在では昼でも予約客が多いという人気ぶり。場所は変わっても、赤酢と塩のみで仕上げられるシャリや、創業時から継ぎ足し続けられた穴子のツメなど伝統の美味しさは変わらず老舗ならでは美味しさを堪能できる。

伝統の煮詰めでいただく『あなご』。受け継がれた技を愉しめる一貫
五代目が江戸前鮨の歴史を調べ考案したという『のの字巻』

五代目店主の寶井英晴さんは、魚や米などの食材をはじめ醤油や酢なども時代とともに変化するなか「美味しさを変えずに変える」つまり「不断の努力」が大事だと語る。
先代からは「変える時が一番大事」とも教わったという。新たな場所に移っても、気取らない「普段の美味しさ」で迎えてくれるご主人の「不断の努力」に敬意を持って愉しもう「ふだんの美味しさ」を。

江戸前ばらちらし
まるで宝石箱のような『江戸前ばらちらし』。最近ではお持ち帰りも多いという
移転しても変わらず来られる常連のお客様も多いという五代目ご主人・寶井英晴さん

蛇の市本店

じゃのいちほんてん
電話番号03-3241-3566
住所東京都中央区日本橋室町1-12-10 
営業時間11:30-14:00
16:30-22:30    
休業日日・祝