食
世代を超えて愛される優しい美味しさ ― レストラン みかわや
池波正太郎はじめ多くの文人に愛されてきた『レストランみかわや』の前身は、明治の中頃から銀座で食料品を扱う「三河屋食料品店」だったという。横浜のホテル・ニューグランドの料理長だったS・ワイル氏と一緒に働いていた初代が1948(昭和23)年に現在の場所で創業。今は銀座三越の新館と同じ建物ではあるが、この場所がレストランの創業地である。エントランスを入るとかつての洋館時代の趣きを残した格調ある空間。
ゲストに心地よい緊張感を与えてくれる。
創業以来の味を引き継ぐ名物料理の『グラタン』は、ニューグランド時代にS・ワイル氏が体調の悪いお客さまから「喉ごしの良いものを」という要望に応えて提供したメニューにならったもの。ペンネを使用せず少量のバターライスに海老のクリーム煮を乗せグラタンソースにチーズをかけて焼き上げたシンプルながらもフランス料理の伝統を受け継いだ逸品である。さらに、特徴的なのは、お客様の事を考えて始まったという〝お箸〞と〝お新香〞の提供。「ルールに縛られずにお客様の居心地の良さを大事にしたい」と話す四代目・渡仲晋平さん。このホスピタリティこそが、美味しさとともに世代を超え愛されている理由であろう。お昼時メニューを見ながら「今日は何を食べようか」と楽しそうに相談している小学校高学年の男の子と祖母と思われる年配の女性。
受け継がれた美味しさの証がここにある。
“話しかけやすい笑顔”で迎えてくれる
四代目のご主人・渡仲晋平さん
銀座 みかわや
ぎんざ みかわや
電話番号 | 03-3561-2006 |
住所 | 東京都中央区銀座4-7-12 三越新館1階 |
営業時間 | 11:00-21:00(L.O.20:00) |
休業日 | なし(年末年始除く) |